第12番札所 泊り岩

●入り口(1)

乳待坊林道(未舗装)の終点から、黒髪山・青螺山へ向かう登山道を歩きます。


入り口(2)

登山口から5分ほど、見返峠への中間点で、見返峠へ向かう登山道の平坦部が入口です。

札所入口に、「12番札所」を指す道標があります。

石柱道標が示す「第18番札所」とは、1914年当時の「泊まり岩」札所の事で、同じです。

●札所:岩窟


入り口から踏み跡を辿ると、約5分で到着します。


●安置仏

本尊(岩窟奥)

大日如来

脇尊1.(岩窟入り口3尊の中央)

如意輪観世音菩薩

脇尊2.(岩窟入り口3尊の中央)

弘法大師


●歴史

ここは、江戸期の黒髪山大智院僧の修験場でした。

明治期以降も、その末裔と思われる修験者が、泊まり込んで使用していたようです。

岩窟は、岩峰「雌岩」の岩根にある「大川内山砂礫層」の1つです。

1914年に始まった西国霊場巡りでは「十八番トマ岩」と呼ばれ、

黒髪山登山道脇の入口石柱には「左十八番」の刻字が見られます。

入り口辺りの平坦部は、昔から「大瀬場」と呼ばれてきました。

牛馬がここまで登って来て、伐採した薪などを積んで下っていた、と伝わります。

●漢字


この漢字を、ガイド本巻末のチェックシート「12番」の所に、順礼の証しとして、書き写していきます。


●近くの見どころ


1.雌岩

場所

札所のすぐ上、80mの独立岩峰

由緒

黒髪火山第2期で噴出した流紋岩

雌岩キレット尾根の獅子落としから取り付きあるも、危険。

写真左手が雌岩キレットで、そこまでは通行可能。しかし危険。



2.雄岩

場所

札所の西80mにある、120mの独立岩峰

由緒

黒髪火山第2期で噴出した流紋岩

見返峠への登山道右手の草付き取り付きからロッククライミングルートあるも、危険。


第13番札所への道案内


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黒髪へんろ道 kurokamihenro-michi

黒髪へんろ道の魅力はまず、あの有田焼や伊万里焼の産地です。 さらに。松浦党や武雄後藤家そして南北朝の戦乱の歴史をもった土地柄です。 西九州の田舎ですが、そんじょそこらの田舎とは違う、魅力あふれる田舎なのです。 遍路歩きに来てみませんか。