第30番札所 御手の観音堂(みてのかんのんどう)

●入り口

札の辻交差点から町並み保存の表通りを200m下り、香蘭社の対面から桂雲寺参道を50m上る


●札所堂宇


札所堂宇は、桂雲寺門前の駐車場の南側にあり

●安置仏


本尊

御手の観音

現在は盗難防止のために本堂に安置

堂宇内

左側/観音像:磁器像と木像

中央/弘法大師:陶器像

右側/不動明王

●歴史

1720年頃に、藤津郡岩屋観音堂(現鹿島市能古見)から遷宮安置かと伝わる。

堂宇前の墓碑に眠る夫婦が運んできた、と伝わる。

以降、有田皿山の濃み娘(女性の絵師)が毎年の大晦日に参詣する慣習が育つ。

堂宇は1909年に改築されている。

●漢字


この漢字を、ガイド本巻末の チェックシート「30番」の所に、順礼の証しとして、書き写していきます。


●近くの見どころ・施設


1.桂雲寺

場所

札所の対面

由緒

臨済宗の寺院で開山は不明。1771年頃か

本尊は薬師如来 


2.香蘭社

場所

札所から表通りへ下りて対面

由緒

江戸期から有田皿山幸平山の窯焼で深川家を継ぐ

1875年に国内初の陶磁器会社を設立

以降、有田焼産業の中心的窯元を継承


3.今右衛門窯

場所

札所から表通りへ下りて、南へ50m

由緒

江戸期からの窯焼で、佐賀藩窯製品の上絵付け専属窯であった

大川内山の藩窯で製作された染付製品が有田皿山へ運ばれ、今右衛門窯で上絵付けして、皿山代官所に納品された

今泉家の南隣に、今右衛門美術館を併設


●第31番札所への道案内 


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黒髪へんろ道 kurokamihenro-michi

黒髪へんろ道の魅力はまず、あの有田焼や伊万里焼の産地です。 さらに。松浦党や武雄後藤家そして南北朝の戦乱の歴史をもった土地柄です。 西九州の田舎ですが、そんじょそこらの田舎とは違う、魅力あふれる田舎なのです。 遍路歩きに来てみませんか。