第28番札所 泉町地蔵堂(いずみまちじぞうどう)

●入り口

町並み保存の表通り、黒川理容店脇の川沿い小路から入る。


●札所堂宇

順礼の後、次の札所へ移動する時は、堂宇右手から背後の墓地道へ出ることができます。

墓地道を左手へ進むと、西光寺に出て、トンバイ塀の裏通りへ出ます。

川沿いの小路を表通りに戻り、右手(西)へ下ることもできます。

●安置仏

本尊(右側)延命地蔵菩薩

脇尊(左側)弘法大師

●歴史

この堂宇は、有田光明新四国巡りの完成期(1900年頃)の創建と思われます。

有田光明新四国巡りの第10番札所でした。

●漢字

この漢字を、ガイド本巻末の チェックシート「28番」の所に、順礼の証しとして、書き写していきます。


●近くの見どころ・施設


1.新酒場跡

場所

札所の南側200mの市街地

由緒

この一帯は、江戸期から地下水に恵まれた土地柄だった

ここは明治期に始まった造り酒屋「新酒場」の跡である

1944年に、日本陸海軍がB29爆撃機を迎撃するためのロケット兵器「秋水」の燃料タンクの製造場所とした

その秘密兵器「秋水」は完成直前に終戦を迎えた

空き地状態の1967年には、サーカス公演が行われたこともある

1969年から有田町営「いちょう保育園」が創設された

 

2.JRかみありた駅

場所

札所の南側400m

歴史

1897年に、九州鉄道が武雄有田間の営業を開始

1898年に九州鉄道の中樽貨物駅を開設

1909年に上有田駅に改称

注意

JR佐世保線の各駅停車便のみ(有田陶器市期間を除く)  


3.西光寺/浄土真宗西本願寺派

場所

札所から西へ100m

歴史

1709年に開山した一向宗寺院 


4.トンバイ塀の裏通りと辻家

場所

札所から西へ300m

由緒

トンバイ塀は、登り窯修復の際に排出した窯壁や窯道具を、通りに積んで塀にしたもの

有田町は1980年頃から、トンバイ塀の残る裏通り整備を展開した

辻家は江戸期の窯元で、宮内省御用達を務めた名窯 


5.柿の木小路と江副家

場所

札所から西へ300m

由緒

江副家は、江副孫右衛門(東洋陶器5代目代表)の生家

江副家の柿の木が江戸期から、路地名となっていた

有田町は、2008年に土地・家屋の寄贈を受け、観光施設「小路庵」として改修


●第29番札所への道案内 


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黒髪へんろ道 kurokamihenro-michi

黒髪へんろ道の魅力はまず、あの有田焼や伊万里焼の産地です。 さらに。松浦党や武雄後藤家そして南北朝の戦乱の歴史をもった土地柄です。 西九州の田舎ですが、そんじょそこらの田舎とは違う、魅力あふれる田舎なのです。 遍路歩きに来てみませんか。