第38番札所 羽衣観音堂(はごろもかんのんどう

●入り口

有田皿山の表通りを南へ下り、岩崎踏切を渡らずに、JR線路脇の県道(2車線)を西へ進みます。

踏切から400mの町道(1車線)を北へ250m直進します。

右手に3階建の窯元会館が見えたら、行き過ぎです。


●札所周辺

椎谷神社一ノ鳥居の左手に、札所堂宇が見えています。

●安置仏


本尊(堂宇奥の岩壁)観世音菩薩34尊

●歴史

椎谷神社の創建は1651年。有田外山3山を抱える有田新村の邑社です。

有田外山は、有田皿山を支える佐賀藩指定の窯場で、半農半陶の生活文化をもちます。

境内には大師堂があり、有田光明新四国巡り第27番札所でした。

観音堂は、地元:外尾町区の女性たちの集会場として建立されました。

●札所漢字


この漢字を、ガイド本巻末の チェックシート「38番」の所に、順礼の証しとして、書き写していきます。


●近くの見どころ・施設

1.椎谷神社

場所

札所の境内

由緒

創建は1651年で、有田新村の邑社

例祭日は毎年10月16日で、氏子農家の浮立が奉納される

3体の御神鏡は1688年に盗難に遭うが、1体は下関沖で魚船の網に掛かり返納された逸話が残る

境内には、太平洋戦争期の防空壕跡が多く残る 


2.佐賀県陶磁器工業組合会館

場所

県道344号の札所入口から西へ50m先

歴史

佐賀県内の窯元が加入する組合(設立:1948年)の会館

従前は、有田村立外尾尋常工学校跡地で、椎谷神社の防空壕は、この小学校生徒の避難壕だった

内容

1階ギャラリーでは、加盟窯元の最近の作品を一堂に見て、購入することもできる 


3.有田駅

場所

札所の南方300m

歴史

開業は1897年

現在はJR九州と、MR松浦鉄道が使用する、有田皿山の表玄関 


4.九州陶磁文化館

場所

札所の南方600m

歴史

佐賀県営の美術博物館で1980年に開館

内容

九州各地の陶磁器名品と現代陶芸作品

柴田コレクション:江戸期の有田焼蒐集寄贈品

蒲原コレクション:江戸期にヨーロッパ輸出品の蒐集寄贈品

青木龍山・中里逢庵コレクションなど


●第39番札所への道案内


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黒髪へんろ道 kurokamihenro-michi

黒髪へんろ道の魅力はまず、あの有田焼や伊万里焼の産地です。 さらに。松浦党や武雄後藤家そして南北朝の戦乱の歴史をもった土地柄です。 西九州の田舎ですが、そんじょそこらの田舎とは違う、魅力あふれる田舎なのです。 遍路歩きに来てみませんか。