第49番札所 広瀬山大師堂(ひろせやまだいしどう)

●入り口

龍門ダムから下りてきて、墓地の前を右手へ、有田外山「広瀬山」の集落へ入ります。

窯元の前を進み、四差路を右へ入ります。


●札所堂宇

四差路から、かつての龍門古道を300mを歩き、民家の外れに札所堂宇があります。

●安置仏


本尊(中央と左端)弘法大師

脇尊1.(本尊の左脇)十一面観世音菩薩

※脇尊1は、龍門観音巡り第3番観音

脇尊2.(本尊の右脇)如意輪観世音菩薩

※脇尊2は、龍門観音巡り第4番観音

脇尊3.(左端)薬師如来

堂宇の外に9尊の石祠・石仏・石碑あり

●歴史

龍門古道は古くから、武雄領住吉村と有田郷広瀬村を結ぶ郷道でした。

同時に、黒髪山大智院と龍泉寺を結ぶ修験道で、僧侶や当山派山伏の往来があったと思われます。

その流れの1つに、龍門観音巡りが生まれ、龍門渓谷の観光化が進んで行きます。

札所堂宇はそうした巡礼史の拠点であったと思われます。

1976年に龍門ダムが完成しましたが、その名残りの石仏・石碑が道端に残っています、

●漢字


この漢字を、ガイド本巻末の チェックシート「49番」の所に、順礼の証しとして、書き写していきます。


●近くの見どころ・施設


1.龍門古道

場所

札所から東へ100m

由緒

札所堂宇の脇には9尊の石碑が祀られ、その1尊「多々良神」は火の神であり、窯場の守護神である

堂宇近くには、1650年頃まで稼働した香茸窯跡があり、その関連と考えられる

龍門ダム直下までの道端には、龍門観音巡りの観音像が4尊残っている


2.唐臼跡

場所

札所から西へ80m、広瀬川堰

由緒

江戸期は、龍門磁石場から採石した陶石を、馬車でこの地まで運んで砕石し、広瀬山の3窯で釉石として使用した

広瀬山3窯とは、広瀬向窯(広瀬登り)、茂右衛門窯、弁財天窯


第50番札所への道案内 

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黒髪へんろ道 kurokamihenro-michi

黒髪へんろ道の魅力はまず、あの有田焼や伊万里焼の産地です。 さらに。松浦党や武雄後藤家そして南北朝の戦乱の歴史をもった土地柄です。 西九州の田舎ですが、そんじょそこらの田舎とは違う、魅力あふれる田舎なのです。 遍路歩きに来てみませんか。