第59番札所 切口地蔵堂(きりくちじぞうどう)

●入り口

県道326号へ戻り、国見山へ向かい登って行き、切口集落の南脇を通過します。

右手の森の中に地蔵堂が見えてきます。


●札所堂宇

●安置仏

本尊(左側)勢至菩薩

脇尊1.(右側3尊の中央)薬師如来

脇尊2.(右側3尊の右端)11面観世音菩薩

脇尊3.(右側3尊の左端)弘法大師

堂宇外斜面の石仏

下段/左側:青面金剛庚申尊、右側:特大勢至菩薩

上段/手前高段祠:虚空蔵菩薩、奥:楽誉願棟比久尊

●歴史

地区名「切口」は開拓地の意味を持ちます。

唐船城家臣団が江戸期に入り土着して、1700年頃に農地を求めて開拓した土地です。

堂宇下の地蔵庵は龍泉寺の末庵。庵主:満蔵院は歴代の真言宗僧職で、法灯を守り続けたと口伝が残ります。

堂宇横の石碑・石仏の最奥には「比丘/1700年」と刻字された石碑があります。

「比丘」は朝鮮半島では女性の僧侶のこと。この地区の開拓時期と重なります。

●漢字

この漢字を、ガイド本巻末の チェックシート「59番」の所に、順礼の証しとして、書き写していきます。


●近くの見どころ・施設


1.八天宮四方萬神社

場所

札所に西上段200m先の森

歴史

初代:池田ハル氏が1910年3月に、国見山修験から下山して、鎌之森稲荷社に創建した

祭神は少彦名命・猿田彦名命


2.石橋

場所

札所から南方100m

札所入口の50m下から左手(南側)へ下る農道にあり

由緒

建設時期は不明

石橋上の農道の左岸側岩窟に、弘法大師が祀られている


●第60番札所への道案内


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黒髪へんろ道 kurokamihenro-michi

黒髪へんろ道の魅力はまず、あの有田焼や伊万里焼の産地です。 さらに。松浦党や武雄後藤家そして南北朝の戦乱の歴史をもった土地柄です。 西九州の田舎ですが、そんじょそこらの田舎とは違う、魅力あふれる田舎なのです。 遍路歩きに来てみませんか。