●入り口
鼓峠から小石原集落に下りて、県道251号を武雄方面に進み、鼓バス停から右手の小山方面に入ります。
●札所堂宇
取付坂道(白いガードパイプあり)を登ると、広場の奥に堂宇があります。
●安置仏
本尊(中央左側)観世音菩薩
脇尊(中央右側)薬師如来
●歴史
地区名「小石原」の名は、黑岳北尾根の向こうにある窯場「金石原」と関係がありそうです。
字名「鼓」の名は、近くの水無山城の姿と関係がありそうです。
この堂宇の西谷奥に、一ノ谷窯跡が確認されています。
そこの陶工が1662年に、福岡黒田藩の招きで英彦山麓に移り「小石原焼」を始めました。
小石原焼の草創期の窯場の名も「鼓」です。
●漢字
この漢字を、ガイド本巻末の チェックシート「83番」の所に、順礼の証しとして、書き写していきます。
●近くの見どころ・施設
1.一ノ谷窯跡
場所
札所の西方600m
由緒
窯主は、金石原から黑岳を越してきた陶工と思われる
1662年に黒田藩が求めたのは磁器格成技術を持つ陶工であろう
即ち、1616年頃は有田皿山で磁器を焼き、1637年に追放された日本人陶工の1人だったと思われる
2.水無山城址
場所
札所から南へ750m
由緒
城主名は不明だが、伊万里松浦党の大河内氏の諸流の櫓城と思われる
写真左手の山頂部に曲輪跡があり、写真右手の頂に八天社が祀られている
麓の字名「鼓」は、城山の山容から命名か、それとも城番の武士が打つ鼓の音か、想像して歩くのも楽しい
3.小石原天満宮
場所
札所から南へ200m
由緒
拝殿奥の石祠は1897年と、比較的新しい天満宮である
しかしながら、この地は水無山城の麓にあり、字名「城ノ下」から、山城主の居館が建っていたと思われる
4.小石原バス停
場所
札所から県道を南へ500m
行き先
上り線/伊万里駅方面で、県道の西側に待合い所あり
下り線/三間坂駅(山内町)方面で、県道東側で待合い
所管
西肥自動車株式会社
●第84番札所への道案内
黒髪へんろ道 kurokamihenro-michi
黒髪へんろ道の魅力はまず、あの有田焼や伊万里焼の産地です。 さらに。松浦党や武雄後藤家そして南北朝の戦乱の歴史をもった土地柄です。 西九州の田舎ですが、そんじょそこらの田舎とは違う、魅力あふれる田舎なのです。 遍路歩きに来てみませんか。
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